いきなりですが、書籍レビューのレビュー=「書籍レビュー×2」です。といいますのは、この手「社長のためのシリーズ」の本は実際多いのですが、この本の「Amazonレビュー」が直感的に的を得ていたため、そのまま引用し、それに補足し、すこしでも「(いまは)会計には縁遠い経営者」への情報とさせて頂ければとおもいました。
(今週は、シリーズ「資本政策表の分析」はおやすみします。)
なぜ、会計の紹介か? すでに、公認会計士を21年勤めていますので、「会計」はわたしにとって気づけば空気のようなものなのですが、最近、資本政策や事業計画のレビューやお話をしていますと、たとえば、「資本取引」「損益取引」も混在していることに気づきました。25年前、簿記の本を買った時の基礎知識。。。
会計のことを発信しても良いのかと思うためです。
なお、冒頭わたしから推奨する書籍は、前職でご縁のあった京セラその名誉会長稲盛和夫氏の「実学」であることを冒頭添えておきます。「実学」はいつかまたご紹介したいと思っています。
では、「これだけは知っておくべき 社長の会計学」と「Amazonレビュー」とです。以上、黄色(洞察と推奨)、青(誤りの事実)は同意です!
・本書は、税理士、公認会計士である著者が、これまで培ってきた知識や経験に基づき、分かりやすく会計の基本的なしくみや活用法、企業の成功事例を紹介するとともに、会計業務を効率的に行うコツを伝えた1冊。
・企業経営と会計は切っても切り離せないものだが、中小企業の社長の多くは、会計に苦手意識を持っている。その理由は、会計を必要以上に複雑に考えていることや、質問できる相手がいないこと、あるいは、そもそも「何のために会計があるのか?」ということが腑に落ちていないことなどが考えられる。
・企業経営で問題なのは、「うまくいってない」ということではなく、「うまくいっていないことがわからない」ことが問題だと著者は考える。問題を抱えているにもかかわらず、気づけずに放置していると、いずれ事業を続けるためのお金がなくなり、会社に残るのは返すあてもない借金だけになってしまう。
・会計業務を税理士に丸投げするのはNG。おそらく「うちはちゃんと税理士さんにまかせているから大丈夫」という方もいるかもしれないが、それは甘いといわざるを得ない。税理士には「会計・法人税・所得税」などいろいろな得意分野があり、逆に苦手分野もあるので、「税理士にまかせておけば大丈夫」ということにはならない。会社を成長させたいのであれば、会計に強い税理士のサポートを受けることが大切。そうした税理士を選び、より深い支援を受けるためにも、まずは社長自身が会計の基本を理解することが大事。
・会計を活用するコツは、ステップを分けて、できることから取り組むこと。最初から完璧を目指すのは著者はお勧めしていない。会計に取り組むときには、
①書ける(会計を正しく記録する)
②読める(会計から正しく情報を読み取る)
③使える(会計を分析し、経営に活かす)
④話せる(会計を使って自社について伝える)
という4つのステップに分けて考えること。
初めて会計にチャレンジしようとする人は③(使える)から学ぼうとしがちだが、それでは実務に応用することは不可能である。①(書ける)から順番に理解していくことが、一見遠回りに思えるかもしれないが、唯一にして最短のルートである。
※詳細については本書をご覧ください。
・本書では、「会計嫌いな社長が気づかぬうちに大損している理由」「これだけは知っておくべき社長の経済学」「会計嫌いの社長でもたった3ヶ月で大変身できる」「社長が会計を学べば数値に基づいた「根拠のある経営」を実現できる」という章で構成されており、社長が会計嫌いになる理由、会計を理解しないといけない理由、会計業務の基本、お金以上の幸福のためにできること、などが収録された内容となっている。
・会計の役割は、正しく現状認識しながら、ビジョンや向かう道標を得ることにある。会計に目を向けることで、会社経営における「コントロールできるもの」をつかみ、成果につながる。課題を見つけるときも、戦略を練るときも、戦略を実行するときも、その成果を見直すときも、いつも会計を基準にすることで、正しい行動ができる。本書がそのきっかけなれば幸いです。
以上、改めまして、黄色(洞察と推奨)、青(誤りの事実)は同意です。
KKFASでは、事業計画策定、資本政策、株価算定をあわせて提供しはじめました!
ビジョン、道しるべを会計に目を向けることでまさに会社経営におけるコントロール可能なものを把握し、成果につながる課題をみつけ、戦略を練り、成果の見直しを行い、現時点の企業価値を測定し、IPO、イグジットまでのマイルを見ていけるようにすることが目標です!
Comments