業界情報 シリーズ① スマート農業(8回目)

業界トレンド シリーズ① の8回目、今日は、スマート農業です。わたしの実家は江戸時代延宝から340年続く農家でした。幼少は田んぼで育ちましたので、農業は身近な営みです。因みにわたしは実家で長浜ブルーベリーという農園を準備しています。農業は、天候と価格変動という重大なリスクがあり過疎化・高齢化が常態化してもう数十年たつと思います。その色眼鏡をかけて、すこしトレンドシリーズで、スマート農業の勉強をしようと思います。

なお、精密農業という言葉も初めて知りましたし、以前デロイトで某社の競合企業のJohnDeerも出てきます。



スマート農業とは、農作業の効率化や生産性の向上、農作物の品質向上を目的に、データ分析技術などを用いてより正確な意思決定を行い、運営を最適化する農場経営コンセプトである。


アグリボット、ドローン、センサなどの機器を使って、圃場からリアルタイムにデータを収集する。




収集されたデータはクラウド型の意思決定支援システムに送信され、整理された付加価値のある情報として、農家にリアルタイムで提供する。

これにより、それぞれの農場や圃場に合わせて、情報に基づいた意思決定をスムーズに行うことができ、収穫量の向上につながる。




スマート農業のコンセプトは、精密農業から得た知識がベースとなっているとのこと。


精密農業は、1980年代に登場したコンセプトで、センサとGPSシステムが開発されたことで、カバーされるグリッドを基に施肥に適した圃場を導き出せるようになった。


その後、ドローンや衛星、高度な内蔵型センサなどの技術が進化し、圃場のデータを正確に収集し、作物をリアルタイムでモニタリング・管理できるようになった。


スマート農業には、精密農業の分野も含まれる。



IoTとビッグデータの進歩も、スマート農業の発展を下支えしている。これにより、農業プロセスが相互に接続され、農地に設置されたスマート農業用機器をソフトウェアソリューションに統合することで、作物の成長、家畜、かんがい管理などを継続的にモニタリングし、先を見越した意思決定を円滑に行えるようになっている。



農法と技術変遷(わたしの父の代は1980年代より前ですね)





スマート農業技術は、作物栽培のほぼすべての過程で利用できるため注目が高まっており、食用作物(小麦、米、雑穀など)、商品作物(サトウキビ、タバコ、綿、油糧種子など)、プランテーション作物(ココナッツ、茶、ゴムなど)など多様な作物に応用できる。





スマート農業が成長している要因として、世界的な農地の減少や食料需要の増加が挙げられる。



米国の人口は2009-21年にかけて約8.7%増加し、2030年までにさらに6%増加して3.5億人に達するとみられる。



しかし、同国の農地は2009-20年に2.3%縮小したため、1人あたりの利用可能な農地面積は、2009年から約9.2%縮小し、2020年には2.7エーカーとなった。このため、収穫量を向上する必要性が高まっている。



総生産量で米国最大の作物であるトウモロコシは、2014-21年にかけての平均収穫量が1エーカーあたり約172.7ブッシェルとなった。これは、2009-13年にかけての平均収穫量の同149.7ブッシェルと比べて約15.4%の増加である。



この収穫量の向上は、John Deereなどの既存の農機メーカーが導入したスマート農業技術に起因する。



2021年には、米国のトウモロコシ収穫量は1エーカーあたり約177ブッシェルとなっている。スマート農業技術を採用した場合、世界のトウモロコシ収穫量は約30%向上する可能性があるとされる。




農場経営にかかるコスト全体の約4割が人件費に充てられる。



コロナ禍により米国の労働市場が逼迫する中、スマート農業技術を導入して、自動化によるコスト削減を推進する動きがみられる。




米国の農業従事者は2000-19年にかけて5%近く減少し、労働者の雇用に占める農業セクターの割合は2000年の1.6%から2019年には1.3%に縮小した。

1990-2020年にかけて、農業従事者の賃金は43.3%上昇したのに対し、非農業従事者の賃金は22.2%と比較的緩やかな上昇率となった。

具体的にみると、2015-20年にかけて、非管理職の農業従事者と非農業従事者の人件費は14%近く増加した。


これは、1990-2020年の期間と比べると減速しているが、同期間に7.7%の上昇にとどまる非農業労働者の賃金と比較すると、依然として速いペースで増加している。非管理職の農業労働者の1時間あたりの平均実質賃金は2015年の12.82ドルから2020年には14.62ドルへ上昇した。

したがって、自動化技術を導入することは農業の未来にとって好機となると考えられる。



わたしのブルーべり農園も手作り感ありますが、自動潅水です。これだけで、かなり効率化します。

ただし、農作物は効率よく出来すぎると価格がさがるなど、本質的に難しい点はあるように思いますが、個人的に農業農支援をこれからも視野にいれてゆきます。



閲覧数:5回0件のコメント