What is 資本政策表 ? (おさらい)
資本政策表は、設立からIPOまでの資本取引、株主、株式数(潜在株式含む)、持株割合などを計画、進捗管理する一覧表です。
前回①序章で書きましたが「ココナラ社」の1の部からの作成手順を書いていきます。まずは、使用する1の部を少し、説明しましょう。
What is 1の部 ?
1の部は、上場申請日に提出する有価証券届出書のことです。2の部と併せて作成されますが、1の部は、以後毎年開示される有価証券報告書とほぼほぼ同じ様式書類です。
以下、一般的な上場準備期に監査法人が支援説明に使う一覧スケジュールですが、赤枠で囲っているところが、1の部です。
ちなみに、わたしは2000年、会計士となり監査法人勤務を始めて初めて「有報」を見たとき、そのボリュームに圧倒されました。また、さらっと見るには100枚文書なのですが、チェックするだけで最初は辟易したものでした。
さて、以下のスケジュールで書き落としていく予定です。
資本政策表の分析 1 上場1の部からの作成
①序章 (2022/2/1 公開済み)
②作成手順 1日目 本日公開
③作成手順 2日目
④作成手順 3日目
資本政策表の分析 2 作成された資本政策表の分析
⑤共同出資者の持株(予定)
⑥ストックオプションの付与(予定)
⑦資金使途分析
Why we talked about 1の部?
さて、なぜ1の部で資本政策表なのでしょうか?
1の部には、過去6年間の資本取引が開示されているのです。開示場所は、以下、1の部の目次、第4 提出会社の状況 1.株式等の状況 です。
P.44以降に、該当ページがあります。(以下)
この資本取引推移の「最近の取引」から、過去にさかのぼって作成していくのです。
まずは、一番最後に記載されている減資(以下赤枠)からです、以下のようにエクセルに記入していきます。
なお、KKFASでは業界分類ベンチマークで資本政策表分析サービスを計画しています。
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