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財務DD シーズン2 ⑤財務DDの調査結果の利用

今日はシーズン2の財務DDの基礎シリーズの最終回、財務DDの結果の利用です。財務DDは「保険(=オフバラ債務が無い事の確認)」で実施するケースもありますが、折角の結果を最大限利用することが重要です。




DD報告書は「FACT」であり、そこから「前提」を変更することがあります。判明事実が想定を超える場合はディールブレイクもあります。しかし、双方気を使いディール成功を目指していますので、価格調整などで進めることがおおいです。


株価は、DCF法や倍率法(類似会社比較法)でネゴされるケースが多いです。以下は、倍率法を前提に、正常収益調整を踏まえた株価の調整です。

価格調整は、その他、純資産調整の結果でもなされるケースがあります。その場合は、例えば、未回収の売掛金を引く、価値0の資産を引くなど、調整額そのままが価格調整となります。一方で、正常収益調整の場合、倍率法の場合により事業価値を再計算しますので、調整額にレバレッジがかかります。(DCFでも同じです)


DCF法で事業価値を算定する場合、事業計画の修正が直接的に価格調整に影響するケースがあります。ネゴシエーションの環境次第ですが、買い手が事業計画を修正し、株価を見直すことがあります。その際にDD結果を最大限活用します。



DDを真剣に実施する者(K.K.FASはそうです)であれば、DD結果の活用を望むもです。

是非、DD結果を実施者からよく聞きだして活用してください。


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