財務DD シーズン2 ⑦ 実践編 2 企業価値算定との関係


財務DD実践編、前回に引き続き、2回目「2.企業価値との関係」です。非常に重要です。「なぜ財務DDが重要か」の命題が氷解します。と言っても過言ではありません


さて、今回も勉強会資料で展開します。


(この頁は)株式価値算定仮定を1枚にチャート図化したものです。


事業価値は、事業継続を前提としてDCFか倍率法で計算できます。詳しくは事業価値算定(DCF法類似会社比較法)を参照ください。


事業価値に事業外資産を加算しネットデットを控除して株式価値を出します


そして、青かこみの部分については、株価算定のインプットなわけですが、このインプットを財務DDを実施し吟味するわけです



この図は、業績推移ですが、過去実績と事業計画が並んでいます。株価算定は事業計画を使用して算定する訳ですが、果たして検討せずに算定するのでしょうか?


答えはNOです。勿論、受け入れ可能な事業計画であることが判っている場合はOKですが、M&Aの場合、売り手と買い手は基本的に利害相反します。売り手は高く売りたい、買い手は低く買いたい、したがい、売り手の事業計画は、「バラ色」である場合がよくあります


したがい、買い手としては、事業計画が実現性のあるものかどうか、過去実績との比較で検討する必要があります。それがずばり財務DDなのです



これは、調整EBITDAの結果サマリーです。実績のEBITDAを吟味した結果です。


・非経常的項目・・・今後発生し無さそうなもの

・非現金支出事項・・・キャッシュベースでは加算

・経常的支出・・・営業利益以下の経常的項目

・期間外修正・・・会計の修正


これらをピックアップし、正常なEBITDA(収益力)をあぶりだすのです



なお、プロフォーマ調整は計画期間からの逆算で実績推移を繋ぐ調整です。将来の計画に乗り気な場合に は 有用です。



あと、「おまけ」として、事業外資産についても軽く説明します。これは、事業計画外の現時点(基準日時点)の余剰の有無です。経常的に発生するのは「余剰預金」です。


あと、たまに、土地にものすごい価値があるケースがあります。戦後の土地が相当含み益を抱えているいったケースです。



最後は、純資産調整です。これは、レガシーかつ現状も必須な結果です。

伝統的な公認会計士、FAS以外の会計士も得意分野です。


いまでも、譲渡価格を純資産を目安にすることはあります。

また、のれんの計算においても重要です。


今日の中段、そして、青かこみの部分については、株価算定のインプットなわけですが、このインプットを財務DDを実施し吟味するわけです。これはかえすがえす申しますが、財務DDの醍醐味です。是非、M&Aを実施する経営者の方にはここの注目して頂きたいです。



では。また来週。







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